錦秋の 神仙郷 より

箱根強羅にある名勝・庭園「神仙郷」は今、美しい秋の装いとなっています。

とりわけ苔庭では苔の青と紅葉の赤の対比が美しく、訪れる人の目を楽しませています。

神仙郷の庭園内には11棟の建物がありますが、庭園の景観と一体となり、それぞれが名勝・庭園の重要な構成要素として存在しています。

  

この中で、茶室「山月庵」と「日光殿」という二つの建物に覆屋が掛けられ、大規模な改修工事が行われています。

改修の内容は屋根を主とした復元改修ですが、後世に残すべき重要な木造建築であることから、そこに使われる素材や関わる職人の技能など、名建築を構成する大切な要素が多くちりばめられています。

この改修工事にあたり、設計監理の任を頂いている立場から折に触れ、写真を中心とした記事を更新していきたいと考えています。