さくらの茶会

先般、地域の子ども達を対象とした「桜の茶会」に参加してきました。
地方銀行の主催で行われた茶会では、地域事業として子どもと保護者が招待され、季節感ある和菓子づくりを体験し、お茶の頂き方を学びました。


床の間は、俵屋宗達の椿扇図と桜の花によって、椿咲き桜ほころぶ早春の季節が演出され、 床に活けられた河津桜は、前日に伊豆河津町まで取りにいって頂いたとの事で、準備にかけて頂いた心を感じます。

畳が敷き込まれた座敷では、淡交会青年支部の皆さんの手ほどきで、立つ、座る、お辞儀するなど、基本的な動作を練習します。

 

背筋を伸ばし、指先や足先まで意識を巡らして丁寧な動きをする子ども達の姿を通して、日本人として美しい所作が出来るという事はとても素敵な事だと感じました。
また畳の空間には、現代の日本に暮らす私達が忘れてしまった大切な感覚が息づいていると思いました。

   

子どもたちも、緊張の面持ちでお茶を頂きながら、茶の湯を通して日本文化を少しばかり体験です。
その後、子ども達が両親などにお菓子と薄茶を運びます。
他のお子さん同様、娘もぎこちない動作でしたが、微笑ましくも一生懸命さが伝わってきて、とても美味しいお茶を頂きました。

春の訪れを感じた「桜の茶会」、この開催に関わられた全ての方々に感謝です。
そして、何よりも私達を茶会に連れてきてくれた娘にも、心から感謝の一日でした。