~内覧会~ 建物探訪の会 ご一行をお迎えしました

3月16日、「建物探訪の会」の皆様が、「旧日向邸」(ブルーノタウト設計/重要文化財)と「東山荘」(※通常非公開/登録有形文化財)の見学に来られ、東山荘では所有者代表が挨拶の後、及川隊長はじめ、みがき隊スタッフにてご案内をさせて頂きました。

当日は小雨模様でありましたが、隊長が東山荘の沿革と建物毎の特徴を交え、邸内を約二時間かけて巡り、東山荘から見える雄大な相模湾の景色や庭の趣など、往時の様子を思い泛べつつ雰囲気を楽しまれました。

「建物探訪の会」という会のお名前の如く、ご一行は建築や茶道、文化財関連でご活躍の眼識の高い方々ばかり。
場所ごとに建物の趣を鑑賞されていましたが、時に床の間の様式や扉の文様などにも目をとめて、とりわけ、本館にある隠し部屋風の地下室には、皆さんの探訪心が高まった様子でした。

東山荘が建つ地域はその昔、銀行家の別荘が多く立ち並び、土地の人達から「銀行村」と呼ばれていましたが、時と共に様変わりして、当時を偲ぶ佇まいは旧日向邸と東山荘のみとなっています。

東山荘の敷地から旧日向邸の建屋を眺めながら、見学者から旧日向邸との一体公開を望む声が聞かれました。
また、一般的な清掃ボランティアと趣向が異なる、みがき隊の活動をお伝えしたところ、皆さまからも参加したいとのお声を頂き、今後の建物の保全に向け、みがき隊の重要性を改めて感じた一日でした。

(写真上:説明案内 東山荘 本館二階)
(写真中:邸内から眺める相模湾の遠望)
(写真下:東山荘敷地内から眺める旧日向邸の建屋)



記事投稿:名建築・みがき隊チーフ 岡 靖博