熱海の文化財を後世に

第6回 名建築・みがき隊ワークショップは好天に恵まれ、熱海・東山荘(国の登録有形文化財)から望む素晴らしい海景のもと、二部構成で開催しました。

【第一部:ワークショップ】

太田講師より、木のサンプルを用いながら木が持つ特性や「みがき」について説明を受けます。
その後、各班に分かれリーダー指示のもと、それぞれの場所で「みがき」を行いました。
木の質感の変化を感じた参加者からは「もっとみがきたい!」という声が多く聞かれました。

 

【第二部:対談】

「文化財の保存活用について~熱海の文化財を後世へ繋げるために~」と題し、 齊藤 栄 熱海市長をお迎えして、名建築・みがき隊講師の建築家・太田新之介先生との対談を行いました。

 

齊藤市長からは、「熱海の宝にみがきをかける」との合言葉で取り組んだ、市政の様々な取組みや今後の展望を、太田講師からは、建築や文化に関する専門的かつ実践的なお話を伺いました。
これからの時代は「官」・「民」との画一的な線引きではなく、官民連携した「公」の精神を大切にした仕組みづくりが大切で、そうした動きを活用して、文化財の手入れをしながら次世代に貴重な財産をつないでいくことが重要というお話でした。
 認識を新たにした参加者の皆さんが時折、深くうなづきながらメモを取る姿が印象的でした。

名建築・みがき隊の活動は、第1回目のワークショップから丁度一年がたち、この度の対談は次のステージに向かいスタートを切った節目の一日となりました。

今回の対談内容については、改めて当ホームページでも紹介いたしますので、どうぞお楽しみに!

写真左上:太田講師の話しに熱心に耳を傾ける初参加のみなさま
写真右上:外の柱は水をたっぷり含ませてみがきます
写真左下:時折笑いも入り和やかに進んだ対談の様子
写真右下:行政の取組みについて熱く語る齊藤市長

 



記事投稿:名建築・みがき隊事務局 日野美奈子