旧安田楠雄家の節句飾り

お雛祭りの三月三日、名工 永德齋の人形展(三島市:佐野美術館)に足を運びました

昨年の夏、旧安田楠雄邸庭園(東京:都指定名勝)に伺った折、説明を受けた節句飾りが三島に来ているという事で、さっそく拝見させて頂きました。

名工・永德齋の雛飾りは、内裏雛をはじめ三人官女や、五人囃子、随身や仕丁、そして数々のお道具までも、艶やかに展示されています。

また、七つ輪違いの安田家の家紋を所々にあしらった五月飾りは、勇壮かつ華麗で気品を感じます。

美術館での展示ということもあり、細部まで造り込まれた装飾の様子や、お顔の表情から手指の表現まで、間近に楽しむことが出来ました。

 

同時に、永德齋研究の第一人者である林直輝氏の紙鳶洞コレクションから、初代、二代、三代の永德齋の作品が展示されています。

命宿る眼光の鋭さや、躍動感ある姿など、表現方法や時代背景なども含め、各代の永德齋の人形を対比しながら見る事が出来ます。

 

現在、旧安田邸は耐震工事中という事ですが、工事が終わった後、格式ある床の間に戻った人形飾りを、改めて見に行きたいと思いました。

 

3月16日には、「永德齋の技と美」と題したギャラリートークも予定されているようです。
皆様も是非、足をお運びください。

『名工 永德齋の人形』展 / 三島市・佐野美術館 /2019.3/2 – 4/7