~内覧会~ 旧安田邸ボランティア ご一行をお迎えしました

みがき隊の事務局は昨年8月末、東京都指定名勝の旧安田楠雄邸庭園(以下、旧安田邸)の見学に伺いました。そのご縁から、先日、旧安田邸の運営ボランティアの皆様は静岡県に来訪されました。

午前中は旧安田邸が所有する節句飾りが「名工・永德齋の人形」展として現在展示中の佐野美術館(三島市)を拝観され、午後は「東山荘」(※通常非公開/登録有形文化財)の見学に来られ、所有者代表とみがき隊隊長にてご案内をさせて頂きました。

東山荘の建設経緯や特徴、現在のみがき隊ワークショップの活動について、時折パンフレットを交えながらお伝えしました。その後、実際に主要な建物の内観や風光明媚な相模灘の景観、緑に包まれた園路など、1つひとつ大事に体感されて楽しんで頂きました。

 

「庭園の手入れが隅々まで行き届いていると気持ちがいいですね」「往時の姿の手掛りになる照明器具が残されていてよかった」「みがき隊の木の教材は旧安田邸でも活用していけたらいいなぁ」と、見学される皆様のお言葉からは、名建築を継承するための探究心を持つことの大切さを強く感じました。

 

昨年私たちが伺った旧安田邸は、ボランティアの手で往時の姿をそのまま残し、公開運用されてきた先駆的な文化財です。私たち名建築みがき隊はこのような文化財をお手本として学び、実践に繋げていかなければなりません。

皆様が仰っていました「ボランティアの力は継続の中で培われるもの」とのお言葉にもありますように、私たちも同様、往時の姿を後世に継承することを大切にして、ワークショップを継続的に開催し、縁あるボランティアの皆さんとの貴重な繋がりを大事にして、維持管理の体制を整備していきたいと改めて感じました。

(写真上: 本館1階数寄屋之間にて)
(写真中上:ご案内風景)
(写真中下:木の教材)
(写真下: 東山荘本館前庭にて)



記事投稿:名建築・みがき隊チーフ 今野貴広