書籍「住まいの生命力」(熱海・東山荘 掲載)

このたび、国の登録有形文化財「東山荘」が掲載された書籍が発刊されました。

『住まいの生命力』(清水組住宅の100年) 柏書房

【書籍 帯より】
明治、大正から昭和、平成を経て令和へ
いくつもの時代を超えて受け継がれてきた住宅がある
なぜ100年を経ても愛され、存在しつづけることができたのか

清水組(現清水建設)『住宅建築図集』掲載住宅の多様な事例を実施調査し
日本人の暮らしぶりを示す確かな記憶とこれらかの持続型社会に生きるヒントを提示する

大正、昭和初期に清水組施工の住宅が収録された『住宅建築図集」(昭和10年刊)』は、事前調査にて掲載367件の中、58件の現存が確認され、その中から27件の調査記録が今回まとめられました。
熱海・東山荘もこの対象として一昨年前の5月、一般社団法人住総研の関係者によって調査されました。

本書の中では、石井健吾別邸(現 東山荘)として掲載され、建物の経歴や特徴などが紹介されており、東山荘の文化財としての歴史や価値を知る上でも貴重な資料であります。
その他、施主の願いとその実現に尽した設計、施工者の想像力や技術力、そして後年引き継いだ所有者や支援者達のおもいで、現在までその姿を継承している多様な実例も本書では紹介されています。
いくつもの時代を超え受け継がれた「住まいの生命力」を感じ、また持続型社会において如何にその姿を次代に継承していくのか、提言の一冊です。